知ってるようで知らない。初詣で買った福箕(ふくみ)の意味や由来は?

新年を迎え、初詣に近所の神社へ行ってきました。普段ならお札を買い求めるところ、今年は気分を変えて大きな飾りのついた縁起物にしようと思い立ちました。そして目に止まったのは、こちらの福箕(ふくみ)。実はその由来やご利益についてあまり知らないまま家に持ち帰ってしまったのです。

帰宅してじっくり福箕を眺めてみたところ、数々の疑問が。まずこの2人はどちらが「恵比寿様」でどちらが「大黒様」なの?そして真ん中に「おかめ」がいるのはなぜ?ただご利益を期待するために飾るのと、意味を知ってから飾るのでは大違い。今回はこの福箕について詳しく調べてみました。

福をすくい取るのが「福箕(ふくみ)」

その名の通り、福箕は「箕=み」と読みます。箕は、穀物をふるって、殻(から)やごみをふり分けるための農具の呼び名です。今では見ることは少なくなってしまいましたが、昔は欠かせないものだったのでしょう。穀物を箕にたくさん取り、それをふるい分けることと掛けて、幸せをかき集め、すくい取るという意味で正月の縁起物として使われるようになりました。

この福箕に描かれているのが、恵比寿様と大黒様、おかめもいますね。その他にも縁起物が沢山盛り込まれています。

縁起物とは

開運招福、大願成就、商売繁盛など、持っていると福を呼び、良いことが沢山訪れるという希望をかけた品物のことを言います。たとえば正月のしめ飾り・門松・熊手・破魔矢など。他にも招き猫やだるまなども縁起物として、願をかける時に飾られています。

七福神の紹介

七福神(しちふくじん)とは、福をもたらすとして日本で信仰されている神様のことです。弁財天、毘沙門天、寿老人、大黒天、恵比寿、布袋尊、福禄寿の七神です。

弁財天・・・弁舌・音楽・財福・知恵などをつかさどる女神
毘沙門天・・・甲冑を身に付け、財宝を施す神としても有名
寿老人・・・短身の老人。鹿を連れ、巻物をつけた杖を持っている。長寿を授ける神
大黒天・・・福袋と打ち出の小槌を持ち、食物・財福を司る神の意味がある
恵比寿・・・航海安全の海の神様であり、商売繁盛の意味もある
布袋尊・・・大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿で描かれる。招福の神
福禄寿・・・背が低く、長い頭と髭を持っている。長寿や知恵を授ける意味がある

福箕の中に見られる縁起物の数々

今回持ち帰った福箕に描かれている恵比寿様と大黒様は、厳密に言うのは顔が似過ぎていて難しいのですが、どうも大黒様の方が赤い帽子で恵比寿様が黒い帽子の方ではないかということがわかりました。もう少し詳しく2つの神様を見てみましょう。

恵比寿様とは

恵比寿神は、七福神の中で唯一の日本の神様です。日本書紀や古事記の中では、恵比寿様は天照大神(アマテラスオオミカミ)の兄弟神という説があります。3歳になっても歩くことができなかったため、船に乗せて流されてしまい、たどり着いた浜辺の街で手厚く奉られたのが始まりと言われています。鯛をかかえて釣竿を持った漁業の神様で、商売繁昌の神様としても厚い信仰を持たれています。

大黒様とは

大黒天は、大国主命(おおくにぬしのみこと)とインドのヒンドゥー教の神様の2柱が混ざり合った神様と言われています。一度仏となった後、人々に福徳を授けるために再びこの世に現れたそうです。大地を掌握する神であることから、農業の神としても有名で、大きな袋を背負い、打出小槌を持ち、頭巾をかぶった姿がよく知られています。財宝、福徳開運の神様として信仰されています。

その他の縁起物

・おたふく=お多福(平安時代の美人の代名詞で、おかめとも呼ばれている)

・鶴と亀=長寿
・鯛=めでたい
・米俵=俵を重ねたものは「家内安全」「商売繁盛」を祈念する縁起物

縁起物の大きさは年々大きくすると良い?

福箕を初めとして、正月に買い求める破魔矢や熊手、その他受験シーズンには欠かせないだるまや商売繁盛に欠かせない招き猫など。これらは最初は小さなものを買い求めると良いそうです。

というのも、願い事が叶って商売が順調に行き、年々仕事の規模が大きくなれば、それに合わせて縁起物のサイズも大きくしていくのが良いとされているからです。

初めから大きなものを買ってしまい、翌年小さいのに買い替えると、福徳も下がってしまうそうです。これは知らなかった!はじめて縁起物を買う場合は小さめから。次第に大きくしていくのが基本のようですよ。毎年同じものを買うのなら、段々と大きくしていく楽しみも出来ますね。

縁起物は、意味を知るとさらにご利益が期待できそう!

何気なく買い求めてしまった「福箕」ですが、調べてみるとこれだけ沢山の意味合いを持って神社に売られていたのだということがわかりました。新しい年が始まるに当たり、さまざまな願いをかけて飾られる縁起物は、今は神棚のある家が少なくなってしまいましたが、飾るのなら人の目線より高いところが良いそうです。

平成最後のお正月と言われた今年の新年も無事過ぎ、これから始まる新しい年がさらに実りある幸せな1年になるようにと願いを込めながら福箕を眺めている今日この頃です。

皆さんもお家に飾られている縁起物を、もう一度じっくりと見直してみませんか?意味を知るとありがたみも増えそう。そんな気がしています。

 

 

 

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