日本の伝統を見直そう! 正月飾りの意外と知らない意味や飾り方あれこれ。

クリスマスが終わると、街は正月ムードへと一変します。

そこから慌てて準備をするのが正月の飾り付け。毎年なんとなくしめ飾りを飾って、玄関には正月の花を生けて鏡餅を準備される方もいるでしょう。

当たり前のようにしてきた事柄が、実はそれらの持つ正式な意味を知っているようで曖昧なままなことがが多いものですね。

新しい年を迎える直前のこの時期。もう一度日本のお正月について復習してみましょう。

 

 

正月飾りとは

■しめ飾り

日本には古くから「神道(しんとう)」と呼ばれる独特の宗教があり、山、川、岩や木など自然との関わりある全てのものに神様が存在していると考えられていました。

またそれらを神が宿る場所としてまつり、神社が建てられました。神道の神の中には海の神、山の神、など自然の中で生まれた神、家の神や食べ物の神などがあり、それらは大変に数が多いので八百万(やおよろず)の神々と呼ばれています。

それぞれの行事に対して祈りを捧げる神様が存在するわけですが、正月は新しい年の歳神様(としがみさま)をお迎えする行事です。歳神様とはその年の豊作や家族の幸福をもたらすために高い山から降りてくる神様として信仰されてきました。

正月飾りの中でもしめ飾りを家の玄関に飾るのは、神様をお迎えする意味があり、また災いなどをその家の中へ入れないようにする意味も込められています。

 

■鏡餅

今ではあまり飾ることが少なくなっている鏡餅ですが、スーパーなどではパックに入った小さめな鏡餅が売られていますよね。鏡餅は歳神様にお供えするものであり、昔は一年の豊作を願って供えられていましたが、今では無病息災を願って飾られることが多いようです。

鏡餅の丸い形には諸説ありますが、円満でありますようにという意味が込められてこの形になったと言われています。正月が過ぎた鏡開きの日(1月11日頃)に、神様にお供えしていた餅をいただき、みんなで分けて食べることでご利益を分けるという意味があります。

日にちが経って固くなったお餅の食べ方ですが、鏡餅を割るのには、包丁などは使わないようにしましょう。ビニール袋に入れて金づちなど叩き、細くする方法が一般的です。

また「割る」という表現も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われるようになり、これが「鏡開き」の言葉の由来となったそうです。

ぜんざいにして小豆と一緒に食べたり、油で揚げてかき餅として食べるのも美味しそうですね。

 

■正月ならではの花(千両、南天、葉牡丹を使う意味)

正月の玄関を華やかに飾る花といえば、松、竹、梅や菊を始め、千両、南天などの赤い実のなっている葉や、葉牡丹、などが代表的です。

松竹梅は想像出来ますが、千両や葉牡丹が選ばれる意味はなぜなのでしょうか?

松:常緑樹なので、末長い繁榮や、長寿。
竹:まっすぐ伸びる姿と、根を張って倒れない様子から繁榮を表す。
梅:古来から春を告げる花として縁起のいい花とされる。
菊:漢方の生薬にも使われるように、不老長寿の花。
千両:名前の通り商売繁盛。景気が良くなる意味も込めている。
南天:名前の通り「ナン」難(災い)を転じて「テン」福となす。
葉牡丹:牡丹の代わりに使われて広まり、重なり合った葉が美しくおめでたいため。
裏白(ウラジロ):葉の形が漢字の八に見え、末広がりの縁起の良いことを表す。

千両

南天

葉牡丹

裏白(ウラジロ)

 

■破魔矢

普段はなかなか目にしなくても、正月の初詣の時だけは破魔矢を手にした人をたくさん見かけるものです。

破魔矢はその矢の形が表すように「好機を射止めるもの」また破魔矢の漢字が表すように魔を破るものとして「魔除け」の意味があります。正月の縁起物として参拝の時に一年の幸運を願って手に入れてみてはいかがでしょうか。

昔は床の間や神棚に飾られていた破魔矢ですが、現在では清潔に設えられた場所で、大人の目線より高い位置に飾るのが良いとされています。

 

 

正月飾りの飾る時期、片付ける時期

クリスマスが終わるとすぐにでも正月の準備として飾りたくなるものですが、12月28日ごろに準備するのが良いでしょう。

29日は「二重苦」という語呂合わせで縁起が悪く、元日の1日前である31日に慌てて準備をするのは、歳神様を迎えるのに失礼にあたるということだそうです。余裕を持って飾り付けを行い、改まった気持ちで新年を迎えたいものですね。

古いお札や破魔矢、お守りなどは初詣の際に「古札納付所」に持参して収めるのが一般的です。

たくさん集まってしまったお守りなど、その神社のものでなくても受け付けてもらえます。その他にも1月15日ごろに、地域や神社で行われる「どんど焼き」という、古いお札やしめ飾りなどを一斉に集めて焚き上げる行事に持参するのも良いでしょう。

もしも止むを得ず自分で処分しなければならなくなった場合は、お札やお守りを綺麗に包み、塩を振ってお清めをした上で可燃物ごみに出すことをおすすめします。

 

 

まとめ

知っているようで知らなかった正月行事の意味を再確認してみると、日本人が昔から新年を迎えることを大切にしてきたのだなということがわかりますね。

忙しい現代に生きる私たちだからこそ、きちんと準備を整え、新鮮な気持ちで新しい年を迎えたいものです。

この記事をかいた人

年末が近づき、気持ちだけが焦る毎日ですが、そんな時はいつもより長く犬の散歩に出かけるようにしています。犬とともに歩いていると、頭の中が整理され、考えがまとまらなかったことも意外とスッキリ解決できることも。冷たい空気の中を深呼吸しながら歩くことで、体の中に新鮮な空気を取り入れることもできて、帰宅後は体がポカポカです。

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