今さら聞けない。オリンピックはなぜ4年に一度なの?

まだまだ先の話だと思っていましたが、東京オリンピック開催の日にちが、少しずつ近づいてきましたね。どんなオリンピックになるのか、どんなドラマが繰り広げられるのか、それを間近でリアルタイムで観られると思うとワクワクします。

そんな2020年ですが、オリンピックが開催される今年は2月は29日まで。通常2月は28日までしかありませんが、4年に1度の「うるう年」では、29日がやって来ます。そしてこのうるう年には、オリンピックが開催されることになっています。

でも一体なぜ「うるう年」にオリンピックが開かれるようになったのでしょうか。知っているようで、意外と知らなかったうるう年とオリンピックの関係について調べてみました。

古代オリンピックと近代オリンピックそれぞれの持つ意味があった

アスリートの夢と努力の結晶である、スポーツの祭典「オリンピック」。世界中が注目し、参加者たちがそれぞれ国の期待を背負いながら勝負をする姿は、観るものも熱く感動させてくれます。オリンピックと一言で言っても、そこには長い歴史があり、2つの時代のオリンピックでは開催の意味合いが少し異なっていたのです。

■古代オリンピック(英: Ancient Olympic Games)

古代オリンピックが始まったのは、紀元前9世紀ごろとされています。現代のオリンピックは「世界平和を目的としたスポーツの祭典」ですが、古代オリンピックは「ギリシアを中心にした地域の宗教行事」として行われていました。

古代オリンピックは「オリンポス12神」として崇められていた主神ゼウスに捧げる大会であり、宗教行事としての意味合いが強かったそうです。古代オリンピックでは神々を称えるための4つの大競技祭が催されていましたが、このうち、エリス地方のオリンピアで行われていた競技祭が、後のオリンピックとして継承されていったと言われています。

紀元前146年、ギリシアはローマ帝国に支配されます。古代オリンピックはギリシア人以外の参加を認めていませんでしたが、ローマ帝国に支配されたことにより、地中海全域の国から競技者が参加するようになりました。さらに392年、ローマのテオドシウス帝がキリスト教をローマ帝国の国教と定めたことで、オリンピア信仰を維持することは困難となりました。最後の古代オリンピックが開催されたのは393年の第293回オリンピック競技大祭。それまで1169年間も受け継がれた伝統は、終わりの時を迎えたのです。

■近代オリンピック(英:Olympic Games)

古代オリンピックの火が途絶えて1500年が過ぎた1892年。フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵は、ソルボンヌ講堂で「ルネッサンス・オリンピック」と題する講演を行いました。この中で初めてオリンピック復興の構想を明らかにしたのです。その理想は次第に世界中の国々の賛同を得ることに成功し、1896年、記念すべき第1回大会がオリンピックの原点であるギリシアのアテネで開催されました。このオリンピックの目的は世界平和であり、宗教的な考え方は存在していませんでした。こうして比べてみると、古代と現代のオリンピックでは、考え方や目的が異なっているのですね。

近代オリンピックは、3度の戦争のために開催することができず、中止されています。1度目は、第一次世界大戦のため、1916年のベルリンオリンピックが中止となりました。2度目は、日本と中国との間で激しい戦争が起こった日中戦争のため、1940年の東京でのオリンピックが幻となりました。3度目は、第2次世界大戦によって、1944年のロンドンオリンピックが中止されました。

戦争のためにオリンピックの断念を余儀なくされた時期もありましたが、現代まで受け継がれてきたのは、オリンピックが単なるスポーツの祭典というだけでなく、世界の平和を象徴するための祭典であるからでしょう。

オリンピックが4年に一度のわけとは

オリンピックがうるう年に行われるようになった発端は、第1回アテネ大会が1896年に行われたことが所以と言われています。1896年はうるう年だったこともあり、その後、うるう年とオリンピックは重なり合って開催されていくことになります。

では、なぜオリンピックが4年に1度行われるのでしょう。これには諸説ありますが、古代ギリシア人が太陽暦と太陰暦を使っていたという説が有力のようです。

・太陽暦は地球が太陽の周りを回っている公転によって生じる1年間の変化を暦としたもの
・太陰暦は月が地球の周りを回っていることで生じる月の満ち欠けの変化を暦としたもの

太陽暦の8年が太陰暦の8年3カ月にあたるため、8年という周期が重要な意味をもち、8年ごとに開かれる祭典が慣例となっていきました。そして長い年月を経て、8年の半分の4年周期でオリンピックの祭典が開かれるようになっていったのです。

こうして見てくると、古代ギリシアで始まった競技祭であるオリンピックが、長い長い年月を経ても近代オリンピックとして続けられていること、それを繋いできた人々の苦労や歴史を感じることができますね。その祭典が東京で開催されるのが今年、2020年です。オリンピックが4年に1度になった背景やオリンピックの目的を知ることで、これまでよりさらに深くアスリート達の戦いを楽しむことができそうです。

参照:JOCオリンピックの歴史

 

 

 

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これまで経験したことのない雨量、災害、台風など、どんどん記録が更新されていく昨今の自然環境です。レジ袋が有料化され、マイバッグを持つことが当たり前になると、それまでレジ袋を使っていた日々が遠いことのように思えます。出来ることからコツコツと、地球を守るためにしていきたいものですね。

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