そのマスクはウイルス対策可能?マスクの性能について考える

先週のコラムでは、マスクの種類についてお伝えしました。「本当に使いやすいマスクとは」今週は「新型コロナウイルス」対策として、知っておくと便利なマスクの性能について考えてみたいと思います。

マスクの歴史

日本でのマスクの歴史は、明治初期までさかのぼります。当時は粉塵除けとして真ちゅうの金網を芯に布地をフィルターとして取り付けたものでした。このマスクが、1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)大流行をキッカケに、予防品として注目を集めるようになります。

昭和に入り、インフルエンザが再び猛威をふるった1934年に、マスクは大流行します。以後、インフルエンザがはやるたびに、マスクの出荷量も爆発的に増加していきます。1950年には日本初のガーゼマスクが布に代わるマスクとして誕生し、マスクは次第にその形を変えながら、1973年に不織布製プリーツ型の原型が日本での生産・販売されるようになりました。

1980年代からそれまでのインフルエンザ用としてのみの使用だったマスクが、花粉症の流行もあって一般家庭での広く普及することとなりました。

 

1919年(大正8年) スペイン風邪(インフルエンザ)の大流行
1948年(昭和23年)ごろ ガーゼが家庭用マスクに使用され、 現在の「平型マスク」が誕生
2003年(平成15年)ごろ 不織布が家庭用マスクに使用され、 現在のプリーツ型、立体型のマスクが登場(不織布の活用が、飛躍的にマスクの性能を向上)

参照:全国マスク工業会

ガーゼのマスクは通気性が良いですが、その分ウイルスを通してしまうリスクもあります。これに対して不織布のマスクは、フィルター部分があり、三層構造などでウイルスをしっかりブロックすることも可能なので、近年マスクといえば主流は不織布製となっていました。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延で爆発的にマスクの需要が高まった結果、それぞれ工夫してマスクをつけるようになり、不織布だけでなく、最近では様々な素材のマスクで高性能のものが発売されるようになっています。

「PFE・BFE・VFE」の文字の意味は?

マスクを購入・使用する際、パッケージに「PFE・BFE・VFE」という文字が表示されているマスクがあります。これはマスクの性能を表すもので、それぞれ空気中の微粒子・細菌・ウィルスが、マスクに使われているフィルター部分(素材としては不織布がほとんど)を通してどれだけ「ろ過(捕集)」されたかの測定値を表しています。

PFE 「微粒子ろ過効率」 約0.1㎛(マイクロメートル)サイズの粒子をどれくらいろ過(捕集)できたのかを表しています インフルエンザウィルス、ウィルス単体(飛沫核)、結核菌ウィルスなどが対象となります。 「PFE99%」という表記であれば、約0.1㎛サイズの粒子を99%ろ過するということになります。
BFE 「バクテリア(細菌)ろ過効率」 約3㎛の細菌を含む粒子がどれくらいろ過(捕集)できたのかを表しています。 花粉や咳・くしゃみに伴う水分を含んだウィルスの飛沫(ひまつ)などが対象となります。
VFE 「ウィルスろ過効率」 約0.1㎛~5.0㎛のウィルスが含まれた粒子がどれくらいろ過(捕集)できたのかを表しています。 インフルエンザウィルス、咳・くしゃみを伴う水分を含んだウィルスの飛沫(ひまつ)などが対象となります。 「VFE99%」という表記であれば、約0.1μm~5.0μmのウィルスが含まれた粒子を99%ろ過するということになります。

PFE(粒子)、BFE(細菌)、VFE(ウイルス)の測定値はパーセントで表され、数値が大きいほどバリア性が高いことを意味します。

粒子の大きさの比較(1μm=0.001mm)

参照:全国マスク工業会

上の表は粒子の大きさの比較を表しています。インフルエンザウイルスは0.1μm(マイクロメートル)ということになります。新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同じくらいと考えられているので、インフルエンザウイルスを防げるマスクならば、コロナウイルスの飛沫も十分に防げるということになります。

インフルエンザウイルスを始め、新型コロナウイルスも通さないようにするマスクを選ぶには、ウイルス単体をもろ過する力のある、PFEのパーセントが高いものを選べば確実ということが分かりますね。

不特定多数の人と接する場合は、やはり高性能マクスが安心

季節が夏に近づいてきて、気温もグングン上がってきました。このような時期になると、蒸れる、息苦しい、などという理由で不織布マスクを避けたり、つけるのをやめたりする人も増えてくることでしょう。しかし、満員電車で通勤をしなければならない、不特定多数の人と接する仕事をしているなどという場合には、やはりしっかりと飛沫を防いでくれるフィルターのあるマスクをつけることをおすすめします。

当サイトでもPFE98.9%防ぐマスクを取り扱っております→→ 高密度三層構造マスク

新型コロナウイルスは必ず第2波、第3波がやってくるであろうと言われています。どの季節に再び流行がやってくるかは分かりませんが、マスクの機能に注目して購入しておけば、いざというときに少しは心の余裕が出来るのではないでしょうか。

次週は、これからの暑くなる季節につけるマスク。その素材選びや付け方のコツ。熱中症にならないためのマスクの使用方法などをご紹介します。

 

 

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あんなにマスクが苦手だったのが嘘のように、今では外出時に家を出る時から帰宅までマスクをしているのが当たり前になりました。選ぶマスクの種類によって1日が快適でいられるかどうかも変わってくるので、マスクに対するこだわりも以前よりずっと強くなりました。今は洗えるコットン素材が一番のお気に入りです。

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